[2023年03月21日]

雪柳海竜王寺風もなし

百合山羽公(1904~91)

雪柳が春の季語。小米花(こごめばな)、墳雪花(ふんせつか)なども同意の季語です。
バラ科の落葉低木。中国原産。高さは1~2メートルほど。渓谷の岩の上などに自生していますが、庭や公園にも植えられていますね。3月から4月にかけて、葉に先駆けて、柳に似たしなやかな枝に白い小花が群がって咲きます。まるで雪が積もっているように見えることからこの名前が付きました。
この句の「海竜王寺」は、奈良市法華寺町にある真言律宗の寺のこと。天平年間(729~749)に光明皇后の御願により建立されました。五重小塔、西金堂は当時のままの姿を残しています。お寺の境内の雪柳が風もないのに揺れていますね。
今日は、春分の日。
作者ゆりやま・うこうの紹介は、2005年12月17日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・WBC準決勝、日本対メキシコ。大接戦。3点を追って今、7回裏まで来ています。

投稿者 m-staff : 2023年03月21日 10:38

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