[2023年03月28日]

枸杞青む日に日に利根のみなとかな

加藤楸邨(1905~93)

枸杞(くこ)青むが春の季語。枸杞摘む、枸杞の芽、枸杞飯、枸杞茶なども同意の季語です。
枸杞は、道端や垣根などでよく見かけますね。ナス科の落葉低木。高さは1~2メートルほどで枝にはとげがあります。夏に淡紫色の花を咲かせ、秋には赤い果実をつけます。昔から不老長寿の薬効があるとされ、葉は枸杞葉、実は枸杞子、根は地骨子という薬名で、強壮などに用いられていて、また若葉を枸杞飯や枸杞粥にするので、春の季語とされています。枸杞茶は春の新芽を摘んで作ります。
この句の前書きには、「古利根河畔吟」とあって、利根川の港のほとりで、枸杞が日に日に青みを増している、と詠っています。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:現代俳句の世界8「加藤楸邨集」、朝日新聞社、1984年刊)
・WBC日本の栗山英樹監督は、27日、東京千代田区の日本記者クラブで記者会見を行いました。会見での質疑応答は大変面白いものでした。全勝優勝に至るまでの苦労話ですが、勝ちと負けのぎりぎりの所での人間の心理状態について様々な示唆がありました。最後は人が人をいかに信頼するかにあるという指摘は納得のゆくものでした。

投稿者 m-staff : 2023年03月28日 10:27

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