[2023年03月29日]

春光や山の鼻梁の山の径

上田五千石(1933~97)

春光が春の季語。春色、春の匂、春景色、春の色、春の光、春望なども同意の季語です。
厳しい冬の寒さを乗り越えての春の光りは、何とも言えずいいものですね。春光は、春の光りのこと。日本人は生命感のある春の陽光に独特な色や匂いを感じ取ってきました。中国の詩人、杜甫の「国破れて山河在り/城春にして草木深し」という詩に深く理解できたのも、元々の生活の中にそのような歴史の強い力があったからでしょうね。
この句では、春の光りの中に、山の鼻梁、はなすじに山の径がある、と詠っています。
作者うえだ・ごせんごくの紹介は、2005年1月19日を参照。
(出典:上田五千石著「遊山(ゆさん)」、ふらんす堂、1994年刊)
・今日は、一番面白いといわれるセンバツ高校野球の準々決勝4試合が行われます。作新学院×山梨学院、専大松戸×広陵、大阪桐蔭×東海大菅生、報徳学園×仙台育英。大阪桐蔭には史上初となる2度目の大会連覇、仙台育英には春夏連覇がかかります。さてどこが生き残りますかね。

投稿者 m-staff : 2023年03月29日 09:44

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