2019年08月24日

其中に金鈴をふる虫一つ

高浜虚子(1874~1959)

虫が秋の季語。虫の声、虫の音、虫時雨、虫の秋、虫の闇、昼の虫、残る虫、すがれ虫なども同意の季語です。
「虫」という季語は、秋に鳴くこおろぎやきりぎりすを総称して言います。
この句の「金鈴をふる」とは、繁く鳴いている中で、一匹だけか細く、いまにも消え入りそうなかすかな虫の声を指しています。
虫の鳴いている「其中(そのなか)」で一匹だけに注目しています。虫という小さな存在が「金鈴をふる」という動作を伴って浮かびあがっていますね。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・横浜市の木村市長が2020年代の後半の開業を目指して、山下ふ頭にカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に乗り出すと発表。いくら市の成長発展を続けると言ってもこれは論外ですね。市民団体などから相当の反発を招くことでしょう。

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2019年08月23日

足許にゆふぐれながき韮の花

大野林火(1904~82)

韮(にら)の花が秋の季語。
畑のふちなどに風に吹かれて涼し気に咲いているのを見ると栽培されているとはいえ野生的な感じがしますね。ユリ科の多年草。古から栽培され、山野で野生化しているものもあります。高さ30センチほどの花茎の頂に白い小花が棒状に密集して咲きます。葉を食べ、つぼみの内の花穂も塩漬けにして食べますね。
この句では、畑の隅で韮の花が咲いている、今日の日の夕暮れは特に長く感じると詠っています。これはきっと作者の中のわだかまりの日なのでしょう。例えば敗戦日。
今日は、処暑。24節気の一つ。暑さがおさまり、新涼が間近い日。
作者おおの・りんかの紹介は、2005年6月13日を参照。
(出典:青柳志解樹著「俳句の花(下)」、創元社、2008年刊)
・夏の甲子園が閉幕。去年は大阪桐蔭、今年は履正社と大阪勢が強いですね。大阪勢は、甲子園で勝つために心技体を鍛えています。ほかの高校の奮起を期待したいものです。韓国政府が日韓の軍事情報包括保護協定=SOMIAの廃棄を決めたことに、アメリカ政府は「韓国の方針に強い懸念と失望」を表明。一番困るのはアメリカです。さあ、危ない大統領はどうするのでしょうね。

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2019年08月22日

天の川水車は水をあげてこぼす

川崎展宏(1927~2009)

天の川が秋の季語。銀河、銀漢、雲漢、天漢、河漢、星河なども同意の季語です。
無数の星が密集して川のように空を取り巻いています。1年中見えますが、春は低く地表に沿い、冬は高いが光が弱く見えます。夏から秋にかけて起き上がり、天の川が特に美しく明らかに見られるのは秋ですね。銀色の砂を撒いたように輝いて、大河の如くです。
この句では、水を上げてこぼすという水車の特性と天の川を取り合わせてちょっぴりロマンを感じさせてくれますね。
作者かわさき・てんこうの紹介は、2006年2月21日を参照。
(出典:倉橋羊村著「私説現代俳人像」(上)(東京四季出版、1998年刊)
・大リーグの野球もシーズン後半に入って、例えばエンジェルスとレンジャーズの試合などは、成績の悪い弱いもの同士ですから、観客席はガラガラ。まことにのんびりした風景です。今日は夏の甲子園の決勝戦。良い試合を期待します。

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2019年08月21日

仔猫すでに捨猫の相ほうせん花

野澤節子(1920~95)

ほうせん(鳳仙)花が秋の季語。つまべに、つまくれなゐなども同意の季語です。
まことに庶民的な花。ツリフネソウ科の1年草。原産地はインド。日本に野生する釣舟草と同じ仲間でよく似ていて、葉の付け根に赤、白、ピンク、絞りなどの花を咲かせます。女の子が紅い花で爪を染めて遊ぶことから、つまべに、つまくれないの名前がありますね。実が熟すと、軽く触れただけでも種子がはじけ飛びます。
この句では、可愛い仔猫を見ているとついぞ捨猫にされてしまいそうに感じる、と詠っています。どこか鳳仙花にもそのような気持ちにさせるところがありますね。
作者のざわ・せつこの紹介は、2005年3月9日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・49校で始まった夏の甲子園。決勝戦は22日、頂点に立つ1校が決まります。大阪の履正社対石川の星稜高校。奥川選手のピッチングがすべてを決めますね。そこを強打の履正社が打ち崩せるか、興味が尽きません。

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2019年08月20日

朴の葉の大いに裂けて残暑かな

神尾季羊(1921~97)

残暑が秋の季語。残る暑さ、秋暑し、秋暑(しゅうしょ)なども同意の季語です。
毎日暑い日が続いていますね。湿気があるので余計につらく感じます。
残暑は、立秋後の暑さのこと。昔から「暑さ寒さは彼岸まで」と言われるように、秋の彼岸を過ぎると猛暑が嘘のように消えて一気に涼しくなります。一度涼しさを感じた体は残暑が想像以上に応えますね。特に、西日の暑さはその典型です。秋の暑さは直射力が強いのですが、べたつくことは減ってきます。
この句では、広い朴の葉が、大きく避けている様子が、残暑を際立たせている、と詠っています。
作者かみお・きようの紹介は、2014年1月18日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記(第二版)」、雄山閣、2003年刊)
・何にでもちょっかいを出す危ない大統領。今度はデンマークの自治領グリーンランドをアメリカが買収することに関心を持っているとか。不動産屋が大統領になっている国。アメリカはどうなるのでしょうね。

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