2020年02月17日

ほぐれんとして傾ける物芽かな

中村汀女(1900~89)

物芽(ものめ)が春の季語。ものの芽も同意の季語です。
この季語は、春になって萌え出る様々な芽を指していますが、「草の芽」、「木の芽」は別に独立して季語になっていますので、それよりも広い範囲を含めています。早春に芽吹くもの全体を指しているのがポイントです。春の芽立つ息吹が感じられる光景が浮かんできます。
この句では、いかにも物芽がほぐれんとして、ちょっぴり傾いてその時季を待っている様子が表現されていますね。細かいところまで見ている作者の姿勢に共鳴します。
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・「クルーズ船から脱出」。チャーター機で最初にアメリカの乗客が羽田を発ちました。クルーズ船には50以上の国や地域からの乗客がいます。この後は、カナダ、オーストラリア、イタリア、香港政府、台湾当局もチャーター機の運航を検討しています。企業では、人込みを避ける時差出勤や在宅勤務などを推進する動きがあります。

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2020年02月16日

一本の紅梅を愛で年を経たり

山口青邨(1892~1988)

紅梅が春の季語。薄紅梅、八重紅梅、未開紅なども同意の季語です。
いつも通う散歩道の白梅が咲き始めると追いかけるように紅梅が咲きだしました。バラ科の落葉高木。紅梅には一重咲きと八重咲があります。花が大きく、つぼみの時から紅い色をしている八重咲の紅梅を未開紅と呼んでいます。紅の最も濃いものを濃紅、2番目に濃いものを本紅と言います。紅梅は白梅よりも花期が遅いのですが、中には品種によって早咲きのもあります。白梅には早春の冷やかさ、清楚な気品、紅梅にはあたたかさとあでやかさがありますね。
作者の心情に溢れる句です。一本の木に紅梅が咲き始めるとまた1年がたってしまったという心の動きをよくまとめています。。
作者やまぐち・せいそんの紹介は、2005年3月13日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・新型コロナウイルスの感染が広がる中で、感染経路が特定されないケースが多く、関係者は頭を痛めています。これは感染拡大を防ぐ手立てが明確でないことにより、防止するのが難しくなります。テレビ番組での加藤厚労相の「いずれにしろ」という言葉連発の発言の曖昧さが気にかかりました。

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2020年02月15日

濠の水松をうつして春の色

島田青峰(1882~1944)

春の色が春の季語。春光、春色、春の匂い、春景色、春の光、春景なども同意の季語です。
この季語には、めぐりきた春の明るい光の中の景色を喜んで眺めている気持ちがありますね。春の風光、景色を言いますが、春の陽の濯ぐ様子を意識に置いています。春の色、春色、春の匂、春望、春景色など、春めいた感じを表すのに使われ、早春の息吹が感じられます。
この句では、いつもは暗く澱んだお濠の水に、松が映っています。それだけで良い気持ちになります。ようやく厳しい冬から脱して、明るい光の春を喜んでいますね。
作者しまだ・せいほうの紹介は、2007年3月11日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・新型コロナウイルスの感染で、感染症に詳しい専門家によると、「現在はいつどこで感染が起きてもおかしくない状態」と指摘しています。ワクチンや薬がないのですから、各人が自分の健康、自分で守るしかないようですね。

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2020年02月14日

バレンタイン・デー暖炉に薔薇の木を焚けり

角川春樹

バレンタイン・デーが春の季語。バレンタインの日、バレンタインも同意の季語です。
聖バレンタインは、269年ごろ殉教死したローマの司祭。2月14日は聖バレンタインの殉教の日。特に女性から男性へ、カードや手紙を交換する習慣が、日本では1958年ごろから流行しました。チョコレートは、この日に1年で一番売り上ります。
この句での作者は、暖炉で薔薇の木を焚いてあたりながらバレンタインのチョコレートの包みを開いて感謝している様子が伝わってきます。
作者かどかわ・はるきの紹介は、2005年6月20日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・新型コロナウイルス、国内で初の死者、かながわの80歳の女性、そのほかに東京都、和歌山県、千葉県のそれぞれに、3人の感染者を確認する事態になりました。厚生労働省は感染経路を調べています。何としても拡大を防がなければなりませんね。

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2020年02月13日

京菜洗ふ青さ冷たさ歌うたふ

加藤知世子(1909~86)

京菜が春の季語。水菜、壬生菜(みぶな)も同意の季語です。
京都の郊外が原産で水菜、関東では京菜と言っています。畝を高くして水を引き入れて栽培します。水菜は、水を入れ菜の意味。寒冷地では湧水のあたたかさを利用します。2月から3月にかけてまだ菜類の乏しいころに出回って喜ばれます。根から白く長く光沢のある茎が数十本も出て大きな株となります。漬物、鍋料理、煮物、お浸しなど様々の形で利用されます。
この句は、みずみずしく冷たい青い京菜を洗いながら、歌うを歌っている日常の一こまがうかがわれます。
作者かとう・ちよこの紹介は、2005年7月24日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花―春」、TBSブリタニカ、2001年刊)
・連日、マスメディアは、新型コロナウイルス関連のニュースでもちきりです。過剰ともいえる対応ですが、何しろ相手は姿の見えない感染症ですから、どこをどうしたらいいのかわかりません。ここは冷静に真実を求める姿勢が大事ですね。政府は緊急対応策をまとめました。本気で政策を遂行するように望みます。

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