2017年11月18日

隅田への近道とりぬ酉の市

池内友次郎(1906~91)

酉の市が冬の季語。お酉様、一の酉、三の酉、酉の町、熊手市、おかめ市なども同意の季語です。
今日は、二の酉。今年の一の酉は、6日、三の酉は30日。
酉の市は、昔は酉の町とも言い、11月の酉の日に鷲(大鳥)を祭る神社で行われる祭礼。東京浅草の鷲(おおとり)神社が有名で、お酉様と呼ばれ開運・商売繁盛の神様として庶民に親しまれています。三の酉はおおむね2年に1回で、三の酉まである年は火事が多いと言われています。当日はおかめなどの飾りをつけた熊手を売る店が目立ち、賑わいますね。新宿の花園神社で見たことがあります。
この句は、その酉の市を見るのに隅田川沿いに近道を取って見に行ったことを伝えてくれます。
作者いけうち・ともじろうの紹介は、2007年3月7日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・今日は横浜で句会。それといささか早い忘年会。天気が悪そうですね。

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2017年11月17日

病ひ軽き日は愁なし冬薔薇

村山古郷(1909~86)

冬薔薇(ふゆそうび)が冬の季語。冬薔薇(ふゆばら)、寒薔薇なども同意の季語です。
薔薇は、冬になっていても結構咲いていて、露地で自然に咲いているのが本来の冬の薔薇、温室で咲かせて冬になって出回るものは冬薔薇とは言いません。
バラ科の落葉低木。冬も薔薇が咲くようになったのは近代になってからですね。西欧での薔薇の品種改良は目覚ましく今日の栽培種はほとんど四季咲きです。薔薇は比較的寒さに強い花ですが、冬の薔薇ともなれば花は小さく、華やかさはあまりありません。霜に打たれて咲いているのは健気に見えますね。
この句では、病気の人は毎日過ごすのが大変。その日その日で容態が変わります。その病の軽い日に見る冬薔薇は、愁いの無いように見えると詠っています。
作者むらやま・こきょうの紹介は、2006年5月19日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・季節外れの野球を見ました。「アジアプロ野球チャンピオンシップ」で、日本と韓国が対戦。延長10回タイブレーク8対7で日本がサヨナラ勝ち。何ともかったるい試合でしたね。もっときびきびとスピーディに試合を進行できないかと思いました。

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2017年11月16日

北窓を塞ぎて今日の午睡かな

永井荷風(1879~1959)

北窓を塞ぐが冬の季語。北塞ぐ、北窓閉づる、北窓塗るなども同意の季語です。
冬になると、シベリア方面からの風は日本海側で雪を降らせ、太平洋側では水分を失って空っ風になりますね。それらの雪や風を防ぐために、家の北向きの窓を閉じて、家によっては枝を打ち、むしろで覆ったりします。さらに隙間を目張りして風を完全に遮断したりします。一般に、雪国の家では窓は少なく、北向きの部屋は寝室などに充てられています。
この句では、独り者の作者は何もすることがなく、北窓を塞いで午睡(ひるね)に入ってしまいました。
作者ながい・かふうの紹介は、2005年1月8日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・報道によると、中国の特使が北朝鮮の金委員長の側近と会談をするために出発へ。核・ミサイルの開発自制を促すためと報じています。習近平国家主席の側近で共産党中央対外連絡部の宋部長を特使として北朝鮮に派遣します。さて、どのようなことになるか注目ですね。

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2017年11月15日

歩き幅合わぬ石段七五三

右城暮石(1899~1995)

七五三が冬の季語。七五三祝、千歳飴も同意の季語です。
我が家では、孫3人、とうの昔に七五三は終えました。
3歳と5歳の男児、3歳と7歳の女児のお祝いですね。当日は着飾った子が千歳飴を持ち、親に連れられて神社にお参りをします。地方によっては親戚や知人を回ったり、派手な祝いの席を設けるところもあります。子供の成長を願い、喜ぶ親の気持ちはいつの時代でも変わりはありません。
この句は、神社の石段が子供の足では大きすぎて歩き幅が合わないと詠っています。確かに子供の足では大きいですね。
作者うしろ・ぼせきの紹介は、2006年10月30日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・世界の人口を調べてみました。現在、約73億人。内訳は、中国14億、インド13億、インドネシア2.6億、ブラジル2億、パキスタン1.9億、ナイジェリア1.8億、バングラディシュ1.6億、ロシア1.4億、日本1.26億、そして韓国5400万人、北朝鮮2537万人。これらの数字から様々なことが考えられますね。

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2017年11月14日

猫の眼に海の色ある小春かな

久保より江(1884~1941)

小春が冬の季語。小春日、小春日和、小春風、小春空、小春凪、小六月なども同意の季語です。
小春は陰暦10月の異称。陽暦の11月になります。小春は「小六月」とも言います。立冬を過ぎて毎日が寒くなって行く中にも、よく晴れて風も穏やかになる日がありますね。これは移動性高気圧に覆われるからで、これを「小春日和」と呼びます。また、小春風、小春空、小春凪とも使います。
この句では、のんびりとしたおだやかな小春日和に、凪いでいる海の色が猫の眼にすっきりと見えると詠っています。海は小春凪なのでしょうね。
作者くぼ・よりえの紹介は、2006年4月6日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・イタリアがW杯の出場を逃がしました。来年のサッカーW杯のヨーロッパ予選で、イタリアはスウェーデンとホームでの第2戦に0対0で引き分けて60年ぶりに出場ができなくなりました。イタリアは前回大会まで14大会連続18回出場し、このうち4回優勝をしている強豪国。スウェーデンは3大会ぶり12回目のW杯出場です。

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