2018年05月21日

いちはつの花すぎにける屋根並ぶ

山口誓子(1901~94)

いちはつ(一八)が夏の季語。鳶尾草(いちはつ)、こやすぐさなども同意の季語です。
いちはつは、農家の庭や屋敷の内によく無造作に咲いていることが多く、丈夫でよく繁殖しています。
アヤメ科のの多年草。昔は、防火、防風の厄除けのためにわら屋根に植える風習がありました。葉は、光沢がなく、幅広い剣状をしています。藤紫の地色に濃い斑点があり、その下に白い鶏冠に似た突起のある花を開きます。アヤメ科の中では一番先に花が開くので、一初草が「いちはつ」になったと言われています。
この句では、いちはつの花が咲いた後の屋根が行儀よく並んでいるよ、と詠っていますね。
今日は、小満。万物しだいに長じて天地に満ち始めるという意味。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24日を参照。
(出典:蝸牛社編集部編「新季寄せ」、蝸牛社、1995年刊)
・今朝野球は、ダルビッシュがやっと初勝利、1勝3敗。大谷選手は好投でチームの連敗を5で止めました。これで4勝1敗、素晴らしい活躍ですね。

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2018年05月20日

水中花子の性かくもわれに似つ

安住 敦(1907~88)

水中花が夏の季語。酒中花も同意の季語です。
水中花とは、水の入ったコップに造り物の花や金魚など入れ、開かせて楽しむおもちゃのこと。江戸や明治のころには紙でしたが、現在では化学繊維になっています。水の中でそれらが揺らいでいるのを見るのはいかにも涼しく、夏の風物詩になっていますね。
この句の「性」は、「さが」と読みます。何か作者に覚えのある行動をお子さんがしたことを見て、お子さんの性格が自分によく似ていると「水中花」を見ながら思っています。
作者あずみ・あつしの紹介は、2005年2月28日を参照。
(出典:石 寒太著「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・今日は義兄の7回忌で、高尾の東京霊園までお出かけ。昨日は横浜で句会、連日の外出となりました。それにしても高尾は遠い。

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2018年05月19日

暁けの雲一気に去りぬ花うつぎ

桂 信子(1914~2004)

花うつぎ(卯木)が夏の季語。卯の花、空木の花、山空木、卯の花垣なども同意の季語です。
小さな卯の花が雪のようにたくさんかたまって咲いている様子は、清純な感じがしますね。佐々木信綱に次の歌があります。
卯の花の匂ふ垣根に時鳥早も来鳴きて忍び音もらす夏は来ぬ
卯の花はまさに日本の初夏を代表するユキノシタ科の落葉低木。
この花が咲くと梅雨がやってきますね。また、この花は稲作との結びつきが強く、卯の花が長く咲いている年は豊作で、花が少ないか、長雨で早く朽ちてしまう年は凶作と言われています。
この句では、暁(あ)けがたの雲がよい天気になって一気に去ってゆき,卯木の花が真っ白に咲いているよと詠っています。
作者かつら・のぶこの紹介は、2005年6月4日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・昨日の大谷選手の第6号ホームランは、チームにとっても本人にとっても素晴らしい出来事。バーランダーの悪夢を一掃しました。
今日は横浜で句会。

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2018年05月18日

泰山木樹頭の花を日に捧ぐ

福田蓼汀(1905~88)

泰山木(たいざんぼく)が夏の季語。
以前、六本木のビルの谷間に泰山木の咲いているのを見たことがあります。花は葉の上に出て、下からは見えにくいのですが、花の大きさは15センチ以上あり、とても良い香りがしました。
モクレン科の常緑高木。大木で高さが18~19メートルほどにも達します。北米が原産で明治の初めに渡来し、庭や公園に植えられました。葉はシャクナゲに似ていて、花は白木蓮に似ています。
この句では、大木の泰山木の花が日に当たり悠然と咲いているのがわかりますね。
今日は、日光東照宮千人武者行列、東京浅草三社祭。
作者ふくだ・りょうていの紹介は、2005年3月10日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・大谷選手は、アストロズのバーランダーとマッキャンのバッテリーに翻弄されて4打数3三振、この日3つ目の三振はバーランダーの2500個目の三振でした。バーランダーは冥途の土産ができたと言っているそうです。いい勉強になりましたね。

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2018年05月17日

ひなげしの曲りて立ちて白き陽に

山口青邨(1892~1988)

ひなげし(雛罌粟)が夏の季語。虞美人草、美人層、ポピーなども同意の季語です。
ケシ科の1~2年草。ヨーロッパが原産で江戸時代に渡来しました。5~6月になると、細長い茎の頂にそれまでにうなだれていた蕾を持ち上げて、四弁の花を咲かせます。白、赤、ピンク、オレンジなどの色の薄い可憐な花です。名前の由来は、中国の楚の国王・項羽の愛姫・虞美人が、漢の大軍に包囲され死の戦いに出て行った夫に殉じ、その流れた血から咲いた花と伝えられています。また、一般には「可愛い花」。
この句は、薄く柔らかそうな曲がっている花の立姿がに夏の白い太陽が射している、と詠っています。
作者やまぐち・せいそんの紹介は、2005年3月13日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・大谷選手は、今日も2番指名打者。相手のアストロズのバーランダーは球界屈指の投手。どのような対戦になるか興味津々です。

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