2019年06月16日

父の日やどこかでひとの呼んでをり

角川春樹

父の日が夏の季語。
日本では、6月の第3日曜日が父の日。国によってはこの日以外のところもありますが、大半はこの日を父親に関する日としていますね。もともとは、1940年にアメリカのドッド夫人が行動を起こしたことから始まり、1972年に国民の祝日となりました。日本では母の日に比べてあまり定着していないようです。しかしながら、我が家ではついでに感謝されています。父親は孤独な奉仕者でいいのです。
作者にとって父の日は、どこかで自分の名前を、父親が呼んでいるような気持になる、と詠っています。作者の父親は、角川書店の創業者、角川源義であり、俳句でも先達者ですね。
作者かどかわ・はるきの紹介は、2005年6月18日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・今朝は、梅雨時には珍しく、8合目以上に雪をかぶった富士山が見えます。香港は、逃亡犯罪条例の改正見送りになりました。
しかし、当局の対応に不満がくすぶっています。サッカーのU22日本は、ブラジルに惜敗、選手はよくやりましたね。

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2019年06月15日

人の顔見たくなき日の竹落葉

橋 閒石(1903~92)

竹落葉が夏の季語。竹の葉散る、笹散るも同意の季語です。
竹や笹などは、夏の新芽を生ずると、古い葉を落とします。草木の春、秋とは反対に、竹の春は秋、竹の秋は春ですね。3月から4月にかけて竹は葉が黄ばんで、他の草木の秋のように似てきます。竹は夏になると新葉が生まれると常緑樹と同じに古葉が落ちます。
この句は、おびただしい数の竹落葉が厚く地面に散り敷いている様子を見ながら、作者の心中は、わずらわしいことを回避したくなる日でもあるようですね。
歳月人を待たず。1960(昭和35)年6月15日、安保改定阻止第2次実力行使、580万人が参加。国会に突入して樺美智子さんが死亡しました。あれ59年の月日が流れました。
作者はし・かんせきの紹介は、2005年5月4日を参照。
(出典:「合本 俳句歳時記第三版」角川書店、2003年刊)
・昨日の大谷選手は、第1打席から迫力がありましたね。それにしてもまさかサイクル安打とは凄いことです。今日も第1打席は
二塁打、第2打席は四球。エンジェルスチームに貢献しています。

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2019年06月14日

咲き満ちて天の簪百日紅

阿部みどり女(1886~1980)

百日紅(ひゃくじつこう)が夏の季語。百日紅(さるすべり)、紫薇(しび)、くすぐりの木、しろさるすべりなども同意の季語です。
近くの竹川の川の流れに沿って、百日紅の木が並んでいます。日当たりの良い川べりなので百日紅の成長が早く手入れが大変のようです。ミソハギ科の落葉高木。古くは天竺(インド)から中国を経て渡来したと言われています。6月ごろから紅い花を群がり咲かせて、花期が百日に及ぶところからこの名前になりました。
花の色は淡い紫色、白、ピンクなどがあります。和名のさるすべりは、木肌がつるつるして猿でも滑りそうだというところから来ています。
この句では、「天の簪(かんざし)」がいいですね。炎天に百日紅の揺れている様子を見事に活写していますね。
作者あべ・みどりじょの紹介は、2005年6月2日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・エンジェルスの大谷選手がレイズ相手に1打席目は8号ホームランを打ち、2打席目は2塁打、このままの勢いが続けば7月のオールスターに出場するのは可能です。

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2019年06月13日

ひとすじの滝をのぼれるしじまかな

石原八束(1919~98)

滝が夏の季語。瀑(たき)、瀑布、飛瀑、滝壺、滝しぶき、滝風、男滝、女滝、滝の音、滝道、瀧見なども同意の季語です。
瀧は、「水」と「こめる」を意味する「龍」から成り立ち、もともとは「雨が降り込める」の意味でした。その後、「水が湧きたち、激しく流れるところ」を滝と呼ぶようになり、それが平安時代以降は、高所より垂直に落下する水を意味するようになりました。夏の季語になったのは、涼しさをいざなう姿からですね。
この句は、滝が流れているときの、周囲の空気感を詠っています。しじま(静寂)が滝をのぼるとはまことに詩的な表現ですね。
同じ作者に次の句があります。
滝白く落ちて虚空の夜となる   八束
これもまた、素敵な言い回しですね。
作者いしはら・やつかの紹介は、2005年4月5日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」、邑書林、1996年刊)
・日本ハムの吉田輝星投手が初登板・初勝利。21世紀生まれのプロ野球選手で初めて勝利投手になりました。ストレートとカットボールを投げ分けて、面白い効果を上げていました。下半身が確りしているので予想以上に活躍しますね。

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2019年06月12日

青桐のはや夕焼けを隠し得ず

三橋鷹女(1899~1972)

青桐が夏の季語。梧桐(あおぎり、ごとう)も同意の季語です。
葉の形が桐の葉に似ており、幹の色が青緑色なので、青桐と呼ばれますが、桐とは別種の樹木です。高さが10~15メートルになるアオギリ科の落葉高木。5月から7月にかけて黄緑色の小花の花序を付け、やがて、ふちに実がいくつもついた舟形のさやを枝から垂らします。成長が早く、すっくりと幹を直立させるので「あおにょろり」という名前もありますね。
この句では、青々とした大きな葉が早くも散り始めて、夕焼けを隠すことが難しくなった、と詠っています。
作者みつはし・たかじょの紹介は、2005年2月26日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・土木研究所などの専門家のシミュレーションにより、日本からのプラスチックごみが海に流失した場合、アメリカ西海岸や東南アジアに漂着することがわかりました。プラスチックの削減については地球規模での早急な対応が必要ですね。

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