2018年07月20日

土用鰻店ぢゆう水を流しをり

阿波野青畝(1899~1992)

土用鰻が夏の季語。
今日は、土用、土用の丑の日。暦の上では、立夏、立秋、立冬、立春の前18日を土用と言います。土用鰻は、夏の土用の丑の日に、鰻を蒲焼にしたものを指します。夏は体力が衰えるので活力源の食べ物として古くから鰻が良いと言われてきました。土用の丑の日に食べるという習慣は江戸時代からと言います。鰻が最もよく取れるのは夏で、現在では養殖が発達していますが、天然物は高価で高級化していますね。
この句では、確かに鰻屋さんの店内では、お店中に水を流しているような印象がありますね。東京・日本橋の鰻の有名店の裏口で鰻を串にさばいている店員さんたちを思い出しました。
作者あわの・せいほの紹介は、2005年4月21日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹務所、1998年刊)
・熱中症に厳重警戒中。命にかかわる危険な暑さ。ご注意を。
エンジェルスの大谷選手が右ひじの靱帯回復で投球練習開始。大リーグを面白くしてください。

投稿者 m-staff : 09:40 | トラックバック(0)

2018年07月19日

飲食のうしとて昼寝びたりかな

川端茅舎(1897~1941)

昼寝が夏の季語。午睡(ごすい)、三尺寝、昼寝起、昼寝覚なども同意の季語です。
夏は暑さのために、食欲不振や睡眠不足に陥りやすく、それに伴って体調不良を起こしやすくなりますね。昼寝はその疲労回復のための最も手軽な方法です。
私もこのところの猛暑に昼寝で対応しています。昼食の後、散歩して帰ってからシャワーを浴びて、昼寝というのが習慣になっています。
この句では、いつも飲食(おんじき)をしている牛でさえあまりの暑さに始終昼寝をしている、と詠っています。
同じ作者に次の句があります。
昼寝覚うつしみの空あをあをと  茅舎
「うつしみ」は、現世の人の身のこと。
作者かわばた・ぼうしゃの紹介は、2005年2月15日を参照。
(出典:「合本 俳句歳時記第三版」角川書店、2003年刊)
・猛暑、極暑、酷暑。5年前も相当に暑かったことを記憶しています。岐阜県や群馬県のように、さすがに40度を超すと何もしたくなくなります。京都では39度、外人さんも困っているでしょうね。

投稿者 m-staff : 09:46 | トラックバック(0)

2018年07月18日

油照り猫は耳立て犬は寝て

清水基吉(1918~2008)

油照(あぶらで)りが夏の季語。脂照も同意の季語です。
連日の暑さにいささかうんざりしますね。油照りは、空が薄く曇って風がなく、太陽が頭上から照り付け、蒸し暑くて脂汗がにじみ出るような日を言いますね。脂汗は、苦しいときに出る汗のことですが、大地そのものが炎暑に苦しめられているように見えます。また、それは油の煮えたぎった熱気をも感じさせます。感覚を麻痺させるような重苦しさがありますね。
そのようなときに、我が家の猫は耳を立て、犬はいつもように寝そべって寝ている、と詠っています。どことなくおかしみがありますね。
作者しみず・もとよしの紹介は、2006年6月10日を参照。
(出典:蝸牛社編集部編「新季寄せ」、蝸牛社、1995年刊)
・大リーグのオールスターゲームをワシントンでやっています。日本のオールスターゲームと違いやっぱり迫力がありますね。打者はぶんぶんとバットを振り回し、三振かホームランかという光景です。

投稿者 m-staff : 09:59 | トラックバック(0)

2018年07月17日

鉾立つや錦の小母の鱧の鮓

鈴鹿野風呂(1887~1971)

鉾立つが夏の季語。祇園祭、祇園会、祇園御霊会、天王祭、山鉾、祇園囃子、祇園太鼓、祇園山笠なども同意の季語です。
京都東山の八坂神社の祭礼で、江戸時代には日本三大祭のひとつとされ、7月1日の吉符入りに始まり、29日の奉告祭、31日の疫神社の夏越祭で終わります。正しくは祇園御霊会と言い、豪華賢覧たる祭ですね。山鉾に提灯を灯し、祇園囃子が奏でられる15日、16日の宵山、長刀鉾を先頭に祇園囃子も賑やかに練り歩く17日の山鉾巡行が最も賑わいます。このお祭りの行事に合わせて京都の町は祭り一色に包まれますね。
このころになると、うまいものに鱧料理。祇園祭に欠かせないもののひとつで、魚市場・錦小路のおかみから、鱧(はも)の鮓(すし)が届けられて来る、と詠っています。
作者すずか・のぶろは、京都生まれ・本名・登。日野草城らともに「京鹿子」を創刊・主宰。関西におけるホトトギス派の中心として活躍。句集には、「野風呂句集」「浜木綿」などがあります。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・W杯サッカーが終わって、今日は大リーグのホームラン・ダービー、次々と8人の選手が軽く外野スタンドへ打ち込んでゆきます。明日はアメリカンリーグとナショナルリーグのオールスターゲーム。日本人選手が一人も出ていないのが残念。

投稿者 m-staff : 09:33 | トラックバック(0)

2018年07月16日

樹に池に降りくる音や水鉄砲

鈴木花蓑(1881~1942)

水鉄砲が夏の季語。水合戦、水試合、水掛け合い、水戦、水遊びなども同意の季語です。
子どもの夏遊び。もともとは川や池などで子供たちが水を掛け合って遊ぶ水合戦などを指していましたが、安心して遊べる川や池が少なくなったことから、現在では庭にビニール製のプールなどを作り遊ぶことが多くなっていますね。
この句では、昔ながらのいけや樹木に降りかかってくる水鉄砲で遊んでいる子供たちを活写しています。
今日は、海の日。記念日として施行されたのは1996年。制定当時は7月20日でしたが、2003年からはハッピーマンディー制度により7月の第3月曜日になりました。趣旨は、「海の恩恵に感謝するとともに海洋国家日本の繁栄を願う」ことから来ています。世界の国々の中で「海」を記念日としているのはわが国だけですね。
作者すずき・はなみのの紹介は、2006年1月27日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・W杯サッカー優勝戦は、予想通りフランスがクロアチアを倒して優勝、MVPはクロアチアのモドリッチ、得点王はイングランドのケーン、GK賞はベルギーのクルトワ、ヤングプレイヤー賞は、ちょい悪のエムべぺ、フェアプレイ賞はスペイン。1か月間大いに楽しみました。フランスのグリーズマンに何か賞を挙げたかったね。

投稿者 m-staff : 09:57 | トラックバック(0)