2018年01月18日

気張らずに咲いて真つ赤や冬の木瓜

青柳志解樹

冬の木瓜(ぼけ)が冬の季語。寒木瓜、冬木瓜なども同意の季語です。
寒木瓜は、冬に咲く木瓜のこと。種類は、白木瓜、緋木瓜、更紗木瓜などあります。
バラ科の落葉低木。原産地は中国。普通は春に咲きますが、これは寒中に咲く木瓜のこと。日当たりの良い庭や鉢植えの木瓜が冬の寒さに耐えて花を咲かせる姿は趣があって心がやすまります。緋木瓜の代表格が「緋の御旗」で、鮮紅色の花は古くから知られています。
この句では、ゆったりと咲いている真紅の木瓜の姿の良さを詠っていますね。
今日は、初観音。
作者あおやぎ・しげきの紹介は、2005年10月12日を参照。
(出典:青柳志解樹著「俳句の花(上)」、創元社、2008年刊)
・トランプ大統領は、就任1年目で歴代最低の37%の支持率。
しかし、大企業、富裕層優遇のせいか、ニューヨーク市場でダウ平均株価が急騰し2万6000ドルへ、これを受けて日経平均株価は2万4000円台に上昇。浮かれているととんでもないことが起きそうな予感がします。

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2018年01月17日

あをあをと空あり阪神震災忌

角川春樹

阪神震災忌が冬の季語。阪神・淡路大震災も同意の季語です。
1995(平成7)年1月17日午前5時46分、神戸・淡路島を中心に大地震。マグニチュード7.2.死者6425人、家屋全壊11万7489棟(消防庁)。
この突然の大災害によって多くの人々が生活の変化を余儀なくされて、心を痛めた人が数多く見られました。あれからももう23年も経つのですね。その人たちは今どうしているのでしょうか。
この句は、冬の青空のもと、何も語っていませんが、じーんと心にしみるような感慨をもたらせてくれます。
歳月やパズルの解けぬ寒の闇  風伯
作者かどかわ・はるきの紹介は、2005年11月21日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・第158回芥川賞・直木賞が発表されました。珍しくも受賞者3人の作品に、文藝春秋社の作品が入っていないのに気づきました。主催の日本文学振興会は、文藝春秋社の牙城ですからこんなこともあるのですね。

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2018年01月16日

冬木立月骨髄に入る夜かな

高井几董(1741~89)

冬木立が冬の季語。
冬木立に月の取り合わせは、寒そうで震え上がってしまいますね。冬木立は、その冬木が立ち並んでいる様子を言います。あまり低い木々には用いずに、ある程度以上の高さの冬木が対象です。葉が落ちて裸木となった冬木の立ち並んでいる姿はいかにも寒々しく映ります。
この句の作者の自解は次の通り。
「月の光のするどふ冴えわたりたる夜に、冬枯れせし木のつくづくとあらはなるを趣向にして、月の光も骨身にしむやうな夜ぢやといふを、月も骨髄に透るばかりなるかなと作ったものぢや」(附合手引蔓)
今日は、藪入り。
作者たかい・きとうの紹介は、2010年12月15日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・55年前に、埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」で、無期懲役が確定している男性の弁護団が有罪の裏付けとなる脅迫状の筆跡が別人のものだとする新たな筆跡鑑定を裁判所に提出しました。裁判所に判断が注目されます。どうも冤罪の匂いがしますね。

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2018年01月15日

前髪に目出度花挿しちやつきらこ

上村占魚(1920~96)

ちやつきらこが新年の季語。左義長後祭も同意の季語です。
三浦半島の三浦市三崎町の海南神社で、1月15日に行われる行事。三崎では、14日に海岸でどんど焼きがあり、次の日にあるので左義長後祭とも言います。7歳から15歳までの少女が白地の水干、金色の烏帽子装束で集団となって踊ります。両端に色紙の四手の付いた綾竹を「ちやつきらこ」とと呼び、これを打ち鳴らして踊ります。
この句は、少女たちの前髪に目出度花(めでたばな)を挿して一生懸命踊っている様子が詠われていますね。
今日は、小正月。
作者うえむら・せんぎょの紹介は、2006年6月27日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記(第二版)」、雄山閣、2003年刊)
・札幌で開催されたスキージャンプW杯第6戦で高梨沙羅選手は、今季最高の第2位。ノルウェーのマーレン・ルンビ選手が優勝。次は蔵王で対戦。沙羅選手は助走、踏切を練習して勝ち切ること。

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2018年01月14日

馬もまた歯より衰ふ雪へ雪へ

宇佐美魚目

雪が冬の季語。小雪、深雪、六花、雪の花、粉雪、積雪、根雪、細雪、吹雪など同意の季語です。
日本海側では大雪で交通機関に大きな被害が出ていますね。
さて、馬が家畜になったのは紀元前3千年と言われています。人間と馬との共存の歴史は長く続いていて、寿命はおよそ25年。馬の顔が長いのは嗅覚の発達と臼歯(きゅうし)の著しい発達により、人間の臼歯は20本、馬は24本、馬のそれは草を食べるのに適しています。「馬もまた」という表現は、人間の歯を想定してのこと。降り積もった雪の上に、さらに雪が降るというのは、時の過ぎゆくことで、それは老いを意味します。歯は生命力の象徴であり、老いれば衰えることを表していますね。
今日は、大相撲初場所初日。最後に笑うのは誰でしょうね。
作者うさみ・ぎょもくの紹介は、2006年6月21日を参照。
(出典:村上 護著「きょうの一句」、新潮社、2005年刊)
・ダボス会議の開催地スイスで、トランプ大統領の出席に抗議のデモが行われています。本会議は23日からですが、スイスの治安当局は治安が大変です。当局は、来ないでくれと思っていることでしょうね。


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