2018年11月12日

夕照にひらつく磯の枯れ葉かな

向井去来(1651~1704)

枯れ葉が冬の季語。朽葉(くちば)も同意の季語です。
落葉樹は、冬になると葉を落として休みに入ります。散った枯れ葉は、その下に草の芽や越冬をする虫やそのほかの生物を覆い隠して、木の根を守り、静かに春を待ちます。また、中には得田に着いたままの枯れ葉も見られますね。雨や雪で腐った葉を「朽葉」と呼んでいます。
この句では、夕方の陽に照らされて、海岸べりの磯の樹木の枯れ葉がひらひらと風に揺れていると詠っています。これはまだ落葉になっていませんね。
作者むかい・きょらいの紹介は、2005年8月11日を参照。
(出典:辻 桃子著「俳句の草木」、創元社、2003年刊)
・テニスのツアーファイナルがロンドンで始り、世界ランキング9位の錦織選手が同3位のスイスのロジャー・フェデラーにストレート勝ちしました。素晴らしい。野球は、MLB選抜が日本に勝ち、対戦成績を日本の2勝1敗になりました。いずれにしても面白い試合を見せてください。

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2018年11月11日

早梅や陽は竹藪の奥にまで

大井雅人

早梅(そうばい)が冬の季語。早咲きの梅、梅早しなども同意の季語です。
裏の武山の散歩道の梅の木にピンク色の梅が二三片咲き始めました。
枯れ色の樹々に交じって可憐に咲いています。
早梅は、冬季の早咲きの梅の花を言います。風の当たらない暖地などで、季節に先駆けて咲く梅の花。寒紅梅や冬至梅は早くに開花する品種ですが、早梅は品種の相違ではありませんね。
この句では、竹藪の奥にまで冬の陽が当たっていて、気持ちの良い日に、早咲きの梅が咲いている光景をしっかりととらえています。
今日は、大相撲九州場所初日。白鵬も鶴竜も休場、さて誰が優勝するかしら楽しみです。稀勢の里が本命でしょうが、若手の活躍を期待しましょう。
作者おおい・がじんの紹介は、2009年2月3日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・侍ジャパンとMLB選抜の第2戦は、またも柳田選手の活躍もあって12対6で勝ちました。これで2連勝。あと4戦ありますが、このままで帰国するわけにゆきませんよ。がんばれアメリカ。

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2018年11月10日

鳥たちに木の実の豪華冬はじまる

八幡城太郎(1912~85)

冬はじまるが冬の季語。初冬、初冬、孟冬、上冬なども同意の季語です。
初冬、仲冬、晩冬と分けた初めの冬のことを言います。陰暦10月の異名。陽暦では11月のことで周りの自然は、まだ十分に秋の名残をとどめていますね。野山の枯れ色が目立ち始めて、北国からは雪の便りが聞こえてきます。収穫が済んで、冬がなだれ込んでくるような季節です。
この句のように、冬の始まる時期は、鳥たちにとっては木の実がふんだんにある美味しい季節でもあります。「豪華」とは言い得て妙の表現です。
作者やはた・じょうたろう紹介は、2007年12月14日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・日米野球、日本対MLB選抜チームの第1戦は、日本が7対6で逆転サヨナラ勝ちしました。相手は、1軍半、日本は1軍。柳田のホームランで勝ちましたが、マッテングリィ監督は、柳田を敬遠しなかったのが敗因、その前の打席は敬遠していました。さて、第2戦も楽しみですね。

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2018年11月09日

木枯に乗りて鴎となりにけり

草間時彦(1920~2003)

木枯(こがらし)が冬の季語。凩も同意の季語です。
晩秋から初冬に吹く風で、北西よりの季節風。この季節風は冬の季節風で、自然の姿を冬に変えてゆきますね。風の名前も木を枯らすところから付いており、また木嵐から変化したとも言われています。かなり強い風ですから木の葉を落とすのに懸命になっているように見えます。
この句の「鴎」は、主に沿岸海域にすみ、飛ぶ力が強く、海面や海岸で打ちあがった魚を食べています。夏には、シベリアなどの海岸で繁殖し、冬になると日本に現れて、全国の海上で群棲しています。
鴎は、木枯に乗って鴎になるという面白い視点に魅かれますね。
今日は、太陽暦採用記念日。
作者くさま・ときひこ紹介は、2005年7月11日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記(第二版)」、雄山閣、2003年刊)
・巨人が大リーグ選抜チームと親善試合。試合はもちろん大リーグ選抜チームの勝ちでしたが、巨人の若手に面白い選手が出てきたことが収穫でした。原監督の背番号は「83」、どう見ても「破産」を連想してしまいますね。

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2018年11月08日

出羽人も知らぬ山見ゆ今朝の冬

河東碧梧桐(1873~1937)

今朝の冬が冬の季語。立冬、冬立つ、冬に入る、冬来るなども同意の季語です。
昨日は立冬でした。24節気の一つ。冬の季節風が吹き出すのもこのころで、地方によっては初霜、初氷の便りを聞くことも多くなります。日差しも弱く、日暮れも早くなり冬を迎える季節感を覚えますね。
この句は、澄み切った立冬の日の朝、くっきりと出羽の山々が見え、その中には土地の人さえその名を知らない山まで見えているという意味です。土地人にさえ顧みられない山は哀れに見えますが、さらっとした詠いぶりの中に、旅の哀愁がそこはかとなく漂っていますね。
作者かわひがし・へきごとう紹介は、2005年3月11日を参照。
(出典:「国文学」編集部編「俳句創作鑑賞ハンドブック」學燈社、、1984年刊)
・トランプの戦略を推理するのは面白いことです。中間選挙では勝ち目のない下院ではなく。上院に応援を絞り、「ロシア疑惑」で弾劾を受けても、上院で切り抜けられると踏みました。早速、その準備のためにセッションズ司法長官を解任しましたね。今度の選挙では若者、女性、ヒスパニック系は、民主党に投票したと言われています。それがどの程度今後影響してくるか楽しみです。

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2018年10月30日:神に水仏に線香秋深む
2018年09月24日:名月や故郷遠き影法師
2018年07月14日:巴里祭厠に残る女の香
2018年05月09日:古溝や只一輪の杜若
2018年03月19日:剪定の腰手拭や一日晴
2018年02月18日:老梅の穢き迄に花多し
2017年10月26日:空山へ板一枚を荻の声
2017年06月16日:葛桜男心を人問はば
2017年01月14日:八十の媼と遊ぶ女正月
2016年12月10日:武蔵野の雀と親し冬柏
2016年06月22日:美しき緑走れり夏料理
2016年05月28日:童らに空の花なる立葵
2016年04月09日:少年の髪白みゆく桜狩
2016年04月07日:鶯の次の声待つ吉祥天
2016年04月05日:花曇小雀の嘴の苔一片