2020年03月13日

水取を待つ奈良ぞ佳き墨老舗

桂 樟蹊子(1909~93)

水取(みずとり)が春の季語。お水取、修二会(しゅにえ)、お松明、二月堂の行なども同意の季語です。
3月1日から14日まで、奈良東大寺の二月堂で行われる国家鎮護の行法を「二月堂の行」と言い、また修二会と言います。その中でもっとも有名なのは、お水取りとお松明です。3月13日の午前2時前後から行われます。関西ではお水取りが済まないと暖かくならないと言われていますね。
この句では、水取を待っている人々と、品質の良い奈良の墨の老舗とをからめてことほぐ気持ちにさせられる表現になっています。
作者かつら・しょうけいしの紹介は、2006年6月22日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・新型コロナウイルスの影響でニューヨーク株式市場は、ダウ平均株価は下落幅が2352ドルと、過去最大の値下がりを記録。日経平均株価も全面安、1万8000円を下回っています。WHOによると感染が確認された国と地域は121、感染者の数は12万5048人、亡くなった方は4613人になっています。

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2020年03月12日

鶯のいちぶ始終のやさしさよ

後藤夜半(1895~1976)

鶯が春の季語。春告鳥、匂鳥、歌詠み鳥、鶯の初音、鶯の谷渡りなども同意の季語です。
9日の散歩の道すがら、鶯の初音を聞きました。まだホーホケキョがつたない鳴き方でした。ヒタキ科で全長は、15~16センチほど。囀りがなじみ深い鳥ですが、実物はなかなか見ることができませんね。羽の色はいわゆる「鶯色」ではなくて、実際は茶褐色に近い地味なものです。多くは1~2羽で藪の中に生息しています。
この句は、なんとまあ鶯を優しく見ているのでしょうね。確かにその鳴き声と言い、姿と言い。全体が愛らしくとらえられています。
作者ごとう・やはんの紹介は、2005年9月6日を参照。
(出典:蝸牛社編集部編「新季寄せ」、蝸牛社、1995年刊)
・WHOは、世界的大流行を意味する「パンデミック」を宣言、新型コロナウイルスによって、国連はニューヨーク本部の閉鎖も検討中。次々と厳しいニュースが伝えられています。

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2020年03月11日

来し方に悔いなき青を踏みにけり

安住 敦(1907~88)

青を踏むが春の季語。踏青、青き踏むも同意の季語です。
この季語は、中国の古くからの行事から伝わったもので、旧暦の3月3日ごろと言われていますが、その時期は中国でもまちまちで一様ではありません。春になって草萌えのころ、戸外に出てその青々とした草の上で愉しく過ごすことで、わが国の花見と同じように、始めはその年の吉凶を占ったことによります。
この句では、今まで寒さのために、屋内にこもっていた人々が青々とした草の芽を踏むことによって、自然の中にひたって生きていることの喜びを詠っています。例え過去に困ったことがあっても、悔いなぞ持たずに、前を向いて歩こうと気持ちを引き締めていますね。
作者あずみ・あつしの紹介は、2005年2月28日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・今日は、9年目の東日本大震災の日。いまだ4万8000人近くの人が避難生活を強いられています。災害公営住宅の建設など住まいの復興事業がほぼ完了しても震災前と比べて人口が減少し、暮らし向きや地域のつながりについて「復興した」という実感は乏しいままのようです。

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来し方に悔いなき青を踏みにけり

安住 敦(1907~88)

青を踏むが春の季語。踏青、青き踏むも同意の季語です。
この季語は、中国の古くからの行事から伝わったもので、旧暦の3月3日ごろと言われていますが、その時期は中国でもまちまちで一様ではありません。春になって草萌えのころ、戸外に出てその青々とした草の上で愉しく過ごすことで、わが国の花見と同じように、始めはその年の吉凶を占ったことによります。
この句では、今まで寒さのために、屋内にこもっていた人々が青々とした草の芽を踏むことによって、自然の中にひたって生きていることの喜びを詠っています。例え過去に困ったことがあっても、悔いなぞ持たずに、前を向いて歩こうと気持ちを引き締めていますね。
作者あずみ・あつしの紹介は、2005年2月28日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・今日は、9年目の東日本大震災の日。いまだ4万8000人近くの人が避難生活を強いられています。災害公営住宅の建設など住まいの復興事業がほぼ完了しても震災前と比べて人口が減少し、暮らし向きや地域のつながりについて「復興した」という実感は乏しいままのようです。

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2020年03月10日

春泥にうすき月さしゐたりけり

久保田万太郎(1889~1963)

春泥が春の季語。春の泥も同意の季語です。
春の泥濘(ぬかるみ)のことで、昔の道路は舗装されていなかったこともあって、雪解けや春の雨が降ると泥の道になりました。作者は、その泥濘に春を感じています。
この句の作者は、そのように歩くのに困難な泥濘で、ふと空を仰いでみると、うすい大きな月がのぼっています。下駄はまだ汚れていて明日はどうなるか心配ですが、明日は天気になるだろう、と思いつつ家路を帰って行きました。
作者くぼた・まんたろうの紹介は、2005年1月6日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・ニューヨーク株式市場は、過去最大2000ドル超下落。トランプはフェイクニュースだ、とほざいています。東京市場も連動して下げています。さて、高梨沙羅選手がノルウェーのリレハンメルで行われたノルディックスキーW杯個人15戦で今季初優勝、通算100回目の表彰台。W杯の最多優勝記録を57に伸ばしました。今季は調子が悪くどうなるかと思いましたが、見事に勝ち切りました。おめでとう。

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2020年03月06日:春雷や蒲団の上の旅衣
2020年02月21日:新治や沼の古草金色に
2020年02月05日:白梅や墨芳しき鴻臚館
2020年01月28日:母懐ふ老の感傷初不動
2020年01月06日:神の燭仏の燭や松の内
2019年12月05日:犬猫と同じ姿や冬座敷
2019年11月23日:枯蔦や石の館の夜の雨
2019年06月19日:栗の花紙縒の如し雨雫
2019年04月10日:春暁や一点燈の大伽藍
2019年01月10日:堀川の水の暗さや宵戎
2019年01月01日:元日や上々吉の浅黄空
2018年12月31日:銭洗弁財天の師走かな
2018年12月25日:雪道や降誕祭の窓明り
2018年12月15日:柊の花に何喰む神の鷄
2018年10月30日:神に水仏に線香秋深む
2018年09月24日:名月や故郷遠き影法師
2018年07月14日:巴里祭厠に残る女の香
2018年05月09日:古溝や只一輪の杜若
2018年03月19日:剪定の腰手拭や一日晴
2018年02月18日:老梅の穢き迄に花多し
2017年10月26日:空山へ板一枚を荻の声
2017年06月16日:葛桜男心を人問はば