2019年11月20日

足もとの落葉をのこし暮にけり

長谷川素逝(1907~46)

落葉が冬の季語。落葉(らくよう)、落葉風、落葉雨、落葉時雨、落葉掻、落葉掃く、落葉時なども同意の季語です。
樹木には常緑樹と落葉樹がありますが、落葉樹は冬になると葉を落として、春の芽吹きを待ちます。落ちかかっている葉や地上に落ちている葉が「落葉」。降り積もった落葉を踏んで歩く時の感触や音、香りに冬の訪れを感じますね。近くの西公園も木々が落葉をまき散らして、公園の管理人が忙しく掃いています。
この句では、冬の日暮れが足元の落葉を残して暮れてゆくと些か侘しい気持ちを詠っています。
今日は、二の酉。
作者はせがわ・そせいの紹介は、2005年10月1日を参照。
(出典:角川春樹著「合本俳句歳時記」、角川春樹事務所、1998年刊)
・マイナンバーカードの交付率は、現在15%程度、そこで政府はカードを持っている人に買い物で使えるポイントを付与する新制度で1人当たり最大2万円までのキャッシュレス決済の利用に対して5000円のポイントを付けるとのこと。来年9月から再来年3月までの7か月間実施する構え。カードを持っていますが、余計なお世話ですね。それほどまでに消費をさせなければならないのでしょうか、

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2019年11月19日

茶の花に暖かき日のしまひかな

高浜虚子(1874~1959)

茶の花が冬の季語。
初冬の穏やかな日を浴びた茶畑では、白い小さな花が開き、良い香りを放っています。ツバキ科の常緑低木。製茶用に栽培されるほかに垣根などに植えられています。ふっくらと丸い白い五弁花を葉腋に下向きに付け、黄金色の雄蕊が輝いて美しく見えます。白い花と束になった黄色の蘂の対比が美しく感じられます。
この句では、茶の花が咲く頃には寒くなるので、花が咲き始めるときに、それまで続いていた暖かい日がおしまいになることが多い、と表現しています。
作者たかはま・きょしの紹介は、2005年1月7日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・香港が大変な状況になっています。個人的に香港は気に入っている街。仕事や観光で3回ほど訪ねました。あの狭い地域に約600万人が暮らしています。中国は香港人をどうするのか、先が見えない状態が続いています。中国も香港政府も暴力で人を従わせることはできません。「一国二制度」が問われています。

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2019年11月18日

花八ツ手雀はくちばしから降りる

藤岡筑邨

花八ツ手が冬の季語。八手の花、天狗の羽団扇も同意の季語です。
一見、地味に見えますがレースのように透けた花序が意外に華やかに見えます。ウコギ科の常緑低木。海に近い山林に自生していて、庭木として親しまれています。厚い濃い緑の葉は光沢があり、深く切れ込んでいます。枝先に白色で球状に集まった小花がたくさんつきます。天狗の羽団扇とも呼ばれ、大きな葉で福を招くという縁起をかついで玄関わきに多く植えられました。
この句で作者は、花八ツ手が咲いている場所で、よく見ると雀がみな空から降りるときにはくちばしから先に降りると断定しています。本当にそうなのか今度ゆっくり見てみましょう。
同じ作者に次の句があります。
宣長の住みゐし町の花八ツ手  筑邨
江戸中期の国学者、地味にして華やか。
作者ふじおか・ちくそんの紹介は、2008年5月18日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・「プレミア12」で日本は韓国を破って初優勝。稲葉監督の目に涙。今年最後となる大一番、好試合でした。不調の山口投手を先発にしたのは監督の責任。そこを他の投手や野手がカバーしたのは見事でした。これで東京五輪での優勝も見えてきました。おめでとう。

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2019年11月17日

牛は生涯大空を見ず空つ風

宮武寒々(1894~1974)

空つ風が冬の季語。空風、北下し、北颪しなども同意の季語です。
冬になると、湿気や雨や雪を伴わずに激しく吹く寒風。山岳地帯に接する平野に多い気象で、関東地方の空つ風は有名です。乾ききった砂交じりの強い風が吹くと目も明けていられなくなりますね。
この句のように、たしかに、牛は生涯、空を見ずに足元の草を食んでいると思わせますね。作者が生涯と言い切ったことに共感してしまいます。いいところに目を付けていますね。厳しい空つ風とのんびりしている牛との取り合わせが妙味です。
作者みやたけ・かんかんの紹介は、2006年6月25日を参照。
(出典:平井照敏編「季寄せ」NHK出版、2001年刊)
・「プレミア12」で日本は2次リーグの最終戦で韓国に10対8で勝ち、1位で決勝進出。今日決勝で再び韓国と対戦。韓国には良い左投手がいますので、どこまで打者が打ち崩せるかが鍵になります。日本は先発投手の出来次第ですね。今年最後の大一番になることを期待します。

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2019年11月16日

目貼して密教の密いまに守る

上田五千石(1933~97)

目貼(めばり)が冬の季語。目貼張る、隙間張るも同意の季語です。
北海道や東北では、北窓を塞ぐとともに、雪や風が吹き込まないように紙やテープなどを貼って隙間を塞ぎます。今住んでいるマンションの自分の部屋でもアルミサッシの間から冷たい風が吹きこむので、冬季は目貼をしています。
この句では、目貼と密教の取り合わせが面白いですね。密教とは、仏教の流派のひとつで、あくまでも深遠で、我々凡人にはうかがい知れない世界を持っています。インドで大乗仏教の発展の中で生まれました。中国、日本のほかにネパールやチベットなどで広まりました。日本では真言宗系の東密と天台宗系の台密とがあります。目貼した部屋の中で一心に護摩を焚いている僧侶の姿が浮かんできますね。
作者うえだ・ごせんごくの紹介は、2005年1月19日を参照。
(出典:「合本 俳句歳時記第三版」角川書店、2003年刊)
・JR山手線は、今日始発から大規模運休しています。これは来年春に「高輪ゲートウェイ駅」の開業に向けた線路の切替工事のためです。切替工事は1700人の態勢で行われ、16日午後4時ごろに全線の運転が行われます。新駅開業で経済効果が期待されています。

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