2019年05月21日

風搏つてわが血騒がす椎若葉

福永耕二(1938~80)

椎若葉が夏の季語。椎茂る、青椎も同意の季語です。
ブナ科の常緑高木のスダジイとツブラジイは里山や屋敷林に多く、高さは25メートル以上で暖地によく見られます。細くて滑らかな緑の若葉がきらきらと、初夏の日差しに揺れているのは、いかにもすがすがしい光景です。多くは社寺の境内に植えられています。巨木になると、人を圧倒するほどの迫力があります。また、椎はしいたけの原木として利用されています。
この句では、風が椎若葉を搏(う)って、まるで自らの血を騒がしているように感じる、と詠っています。
作者ふくなが・こうじの紹介は、2006年4月9日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・東海・関東甲信越地方は、大雨と強風の荒れた天気です。ところでトランプ政権が中国からのほぼすべての輸入品の関税を引き上げることに対して、ナイキやアディダスなどスニーカーに関連する全米の170の企業が、関税引き上げに抗議する書簡を送ったとのこと。もう貿易戦争は止めてほしいとの切実な声が

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2019年05月20日

とうふ屋が来る昼顔が咲きにけり

小林一茶(1763~1827)

昼顔が夏の季語。旋花(ひるがお)、鼓子花(こしか)も同意の季語です。
ヒルガオ科の多年草。根が深く、他の植物が夏の暑さにあえいでいても衰えることなく、生命力の強い花ですね。道端や野原などどこにでも生える蔓性植物。朝顔に似た淡い紅色のあっさりした花を開きます。花の大きさは5センチほどで朝顔よりやや小さく見えます。昼顔は日中も咲いていますね。
この句は、一茶51歳のとき、1813(文化10)年に江戸で作られました。昼顔が犀いている長屋に豆腐屋がやってきたというだけですが、何か心惹かれる句ですね。
今日は、小満。万物が次第に長じて天地に満ち始めるという意味。
作者こばやし・いっさの紹介は、2005年3月27日を参照。
(出典:丸山一彦校注「新訂一茶俳句集」、岩波文庫、1990年刊)
・巨人の上原浩治選手が44歳で引退、ご苦労様。ボクシングで凄いことが起きています。WBA世界バンタム級王者井上尚弥が
IBF王者ロドリゲス選手を2回TKO勝ち。次はWBAスーパー王者のドネア選手と対戦します。楽しみですね。

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2019年05月19日

朴の花白きはまれば微光かな

澤木欣一(1919~2001)

朴の花が夏の季語。厚朴(ほお)の花、朴散華も同意の季語です。
朴の木は、モクレン科の落葉高木。日本特産。街路樹などで見かけますが、山地に自生し、高さは20メートルほどにもなります。枝先に直径15センチほどの白い花をつけ、広い葉の上に冠が乗ったように開くので、木から離れたところからでないと
花の姿が見えませんね。白い花からはいい香りがします。「朴散華」という季語はありますが、花そのものは実際に散ることはなくしぼみます。
この句では、木の上で咲いている花を仰ぎ見ると、まさに「白きはまれば微光かな」になりますね。
同じ作者に次の句があります。
朴咲くや津軽の空のいぶし銀  欣一
渋くて味わいのある津軽の空に、朴の花の白さが際立っていると詠っています。
作者さわき・きんいちの紹介は、2005年3月8日を参照。
(出典:大岡 信著「第十 折々のうた」、岩波新書、1992年刊)
・ヤンキースの田中投手、6回まで無失点、好投するも勝敗つかず。ところで、気象庁は、箱根山が火山活動の高まっていると噴火警戒レベル2に引き上げたと発表。4年前にも大涌谷周辺で同じような地震多発の活動がありました。警戒が必要ですね。

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2019年05月18日

能登麦秋女が運ぶ水美し

細見綾子(1907~97)

麦秋(ばくしゅう)が夏の季語。麦秋(むぎあき)、麦の秋も同意の季語です。
麦の穂は、5月から6月にかけて実り、黄熟となります。麦畑が見渡す限り黄金色に輝く様子は見事ですね。季節は夏ですが、採りいれ時なので、この場合の秋は、穀物の収穫の時期を意味しています。「麦の秋」の他には麦秋(むぎあき、ばくしゅう)と読ませます。また、「麦秋」は陰暦4月の別名です。
この句では、石川県能登の麦の刈り入れ時に、女性が麦畑に、水をもって訪れた時の様子を句にしています。
作者ほそみ・あやこの紹介は、2005年3月19日を参照。
(出典:平井照敏著「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・エンジェルスの大谷選手が出場する今日の試合は、NHKのBS1をはじめ、どこのテレビ局も中継しない模様。仕方がないのでMLBのホームページにつないで見ることにします。

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2019年05月17日

断崖の百合に日暮の風移る

河野友人

百合が夏の季語。鬼百合、鉄砲百合、鹿の子百合、白百合、姫百合、山百合、百合の香なども同意の季語です。
夏におなじみの花ですね。ユリ科の多年草。とても種類が多く、観賞用に栽培され、多くの人に親しまれています。山百合は山地の草原などに自生しています。いずれも茎に横向きの花をつけて強い香りがします。古くから詩歌に詠まれ、夏の風物詩として欠かせない存在ですね。花が重くて風に揺れやすいところから「ゆり」と名付けられたと言われています。
この句では、日暮れになって風が起こり、切り立った険しい崖にひっそりと咲いている百合が揺れている様子が伝わってきます。
作者こうの・ゆうじんの紹介は、2007年6月4日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・5月25日にトランプ大統領は、日本を訪問し、新天皇への即位を祝い、大相撲の千秋楽の優勝者に、トランプ杯を授与する予定とか。いま世界で一番危険な男、日本の警備陣としては来ないでくれというのが本音でしょうね。

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