2022年05月24日

あをあをとこの世の雨のははきぐさ

飴山 實(1926~2000)

ははきぐさ(箒草)が夏の季語。箒木(ほうきぎ)、箒草なども同意の季語です。
アカデ科の1年草。中央・西アジアの原産で、古く中国から草箒の材料として渡来。荒地にもよく育ち、畑の隅や農家の庭先などで栽培されています。茎は固くて直立し、はじめ青色にこんもりと生い茂り、のちに枝とともに赤くなります。晩夏には、葉のわきに淡い緑色の小花を穂状に付けます。実がなると硬い茎が折れやすくなるので、8月の終りごろに抜き取って陰干しし、草箒を作ります。
この句では、夏のよく育っていて青々とした箒草に強い雨が降っている、と詠っています。「この世の雨」とはいささかオーバーですね。
作者あめやま・みのるの紹介は、2007年6月27日を参照。
(出典:平井照敏編「現代の俳句」、講談社学術文庫、1993年刊)
・バイデン大統領は、もともと失言の多い人。気を付けていないと何を言い出すか周りは心配ですね。トランプに揚げ足を取られないようにしましょう。ところで今日からセリーグとパリーグの交流戦。来月12日まで行われます。12球団で最も勝率の高い球団が優勝します。

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2022年05月23日

十薬を抜き捨てし香につきあたる

中村汀女(1900~89)

十薬が夏の季語。どくだみも同意の季語です。
良く知られた植物でいたるところで目につきますね。特に、林などの暗いところでは、白い花が一層浮き立って見えます。ドクダミ科の多年草。高さは40~50センチほど。十字形の4枚の苞の真ん中に黄色い小花が付きます。独特の悪臭を放つので嫌われますが、雨の多い季節の白い十字の花は清々しく見えます。古くから薬草として重宝され、「毒痛み」からこの名前が生まれました。また、十薬といわれるように、10種の薬効があるとされています。
この句では、十薬を抜いてしまったところ、悪臭の香に突き当たってしまった、と詠っています。さもありなんですね。
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・エンジェルスの大谷選手は、対アスレチックス戦で1番DH。1回に先頭打者で第9号ホームランを放ちました。これで日米通算150号。相棒のトラウトが第12号を打ち、二人がホームランを打てばエンジェルの勝利、4対1で2連勝となりました。

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2022年05月22日

陸封の岩魚に海の記憶あり

白澤弓彦1952~2006)

岩魚(いわな)が夏の季語。岩魚釣りも同意の季語です。
山女(やまめ)より上流、高山の山間の渓流に棲んでいます。雨鱒(あめます)の陸封されたもので、あまり移動をせずに、山峡の流れの底や岩陰にいて、昆虫に飛びついたりします。淡泊ですが味は良く、釣れたてを焼いて食べるのは、岩魚釣りの醍醐味ですね。
この句の「陸封(りくふう)」は、魚の中に海中の生活と淡水魚中の生活とを持つものが、地形の変化などによって淡水中に閉じ込められ、一生そこで生活するようになる現象をいい、山女は桜鱒(さくらます)の陸封型です。
この句では、岩魚に「海の記憶」があるとしたところにロマンを感じますね。
作者しらさわ・ゆみひこの紹介は、2007年1月9日を参照。
(出典:白澤弓彦著「白澤弓彦句集」、邑書林、2006年刊)
・エンジェルスの大谷選手は1番DHで出場。チームは4連敗中。大谷選手が打たないとチームは勝てませんね。第1打席はレフト前に巧打。後続がなく無得点。日本のプロ野球は、最下位の阪神と日本ハムが元気になってきて面白くなってきました。ところで、今日の東京は、バイデン大統領の警護でお巡りさんだらけ、近寄らないほういいみたいですね。

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2022年05月21日

卯の花腐し旧街道は谷へ墜つ

菅井冨佐子(1918~94)

卯の花腐し(うのはなくたし)が夏の季語。卯の花降しも同意の季語です。
陰暦四月を卯の花月といいますが、そのころ卯の花を腐らせるように降り続く雨のこと。また、陽暦五月下旬は天気の悪い日が多く、そのころの曇り空を卯月曇、卯の花曇ともいいます。
万葉集にも「春されば卯の花くたし吾が越えし妹が垣まはあれにけるかも」とあります。このところの天気は梅雨のはしり、はしり梅雨ともいわれます。
この句では、箱根の旧街道を歩いているときに、卯の花を腐らせるような雨が降り続いていて、旧街道が谷へ墜ちてゆくような気持ちになった、と詠っています。
今日は小満。24節気の一つ。陽気盛んにして万物次第に長じて滿るという意味です。
作者すがい・ふさこの紹介は、2008年5月29日を参照。
(出典:菅井冨佐子句集「曼珠沙華」野火発行所、1986年刊)
・4月の消費者物価指数は2.1%の上昇、前年比で電気代が21%、食料品が2.6%のアップ。上昇は8か月連続で、日本銀行が物価安定目標としている2%の水準を上回りました。賃上げが行われなければコロナ禍からの回復途上にある個人消費が冷え込みますね。様々な形で家計が圧迫され、庶民には厳しい生活となっています。

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2022年05月20日

雛芥子は美しけれど妹恋し

長谷川零余子(1886~1928)

雛芥子(ひなげし)が夏の季語。虞美人草、美人草、麗春花なども同意の季語です。
雛芥子が、半野生化して道端に咲いているのはなかなか風情がありますね。ケシ科の1,2年草。ヨーロッパが原産で、江戸時代に渡来しました。芥子のように阿片になるような成分を含んでいないので、花壇や切り花用に栽培されています。高さ60センチほどの茎の先に柔らかく見える花を上向きに開きます。茎には粗い毛があって、深く咲けた羽状の葉は互生します。色は白、紅、紫、絞りなどが見られます。雛芥子という名前は可愛いという意味ですね。
この句の「妹」は、「いも」と読み、男性が女性を親しんで言う言葉。主に妻や恋人を指しています。この句では、「恋人」でしょうね。雛芥子よりも美しい女性とはどのような姿をしているのでしょうね。
作者はせがわ・れいよしの紹介は、2008年5月29日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・バイデン大統領が就任後初めて韓国と日本を訪問します。中国を念頭にインド太平洋地域への安全保障が旅のテーマ、日韓両国と首脳会談、日米豪印の4か国の枠組み、クアッドの首脳会議などが行われます。ロシアのウクライナ侵攻、北朝鮮の動向など話題は盛りだくさんですね。

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