2020年10月28日

わが触れて来し山の樹や秋深し

中村汀女(1900~89)

秋深しが秋の季語。深秋、秋さぶ、秋闌(た)ける、秋更くる、秋深むなども同意の季語です。
少しずつ秋も深まってきましたね。この季語は、晩秋のころのすべてが静まってゆく状態をいいます。1年のうちで最も自然の気配が身に染みて感じられる時候です。また、深秋はもう秋も終わりに近いことをいいます。見るもの聞くもの思うことのすべてがはかなく、哀切の情が漂ってきます。
この句では、作者が折に触れて確かめてきた、山の樹木を思い出すとき、いよいよ秋も深まってきたと感慨ひとしおです。
作者なかむら・ていじょの紹介は、2005年1月4日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・ワールドシリーズは第6戦、ドジャースがレイズに3勝2敗、きょう勝てば優勝。これまで第1戦、第3戦、第5戦と奇数の試合に勝ってきたドジャースは、今日負けて、明日勝つような予感がします。

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2020年10月27日

亀甲の粒ぎつしりと黒葡萄

川端茅舎(1897~1941)

黒葡萄が秋の季語。葡萄、葡萄園、葡萄棚、巨峰、デラウェアなども同意の季語です。
秋の果物の代表で、世界全体の生産量は果樹の中で第1位。世界中で栽培されている約7割がワイン用の品種といわれています。原産地はアジア西部からヨーロッパ南部地方。日本には中国経由で渡来しました。現在では山梨県が全国の生産量の25%以上を生産し、次いで長野、岡山などが続いています。
この句の「亀甲(きっこう)」は、亀の体をおおう角質の甲羅で六角形が上下左右に並んだ模様のこと。黒葡萄といえば「巨峰」。黒い粒がぎっしりと並んだような黒葡萄と表現していますね。
今日から読書週間。
作者かわばた・ぼうしゃの紹介は、2005年2月15日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・NASAは、「月面の、太陽の光が当たる部分に、水が存在すること」を初めて確認したと発表。月には、太陽の光が当たらない南極などに水が存在することは知られていました。NASAは、飛行機に搭載された望遠鏡で月を観測し、水を初めて確認したそうです。月面での水は宇宙空間で人間が活動するための酸素や水をもたらしたり、宇宙船の燃料に使うことができる可能性が期待されています。

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2020年10月26日

桐の実のおのれ淋しく鳴る音かな

富安風声(1885~1979)

桐の実が秋の季語。
大きな桐の実が種をまき散らしたあとは、二つに割れたまま木に残っているのを見かけます。その光景は汚れて枯れた淋しい感じがしますね。ゴマノハグサ科の落葉高木。中国が原産地。成長が早いので家具材として植栽されています。桐は初夏のころ、枝先に淡い紫色の筒状の花を咲かせた後、先のとがった卵型の実を結びます。3~4センチのアーモンドのような実は熟すと固くなって二つに裂け、翼のある種を風に乗せて飛ばします。
この句では、桐の実同士がぶつかり合って鳴っている光景と作者の心象風景をだぶらせていますね。
作者とみやす・ふうせいの紹介は、2005年2月6日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・ワールドシリーズは、力と力のぶつかり合い。毎日、楽しんで見ています。現在は、ドジャースが2勝、レイズが2勝の五分。4勝したほうが優勝。今日が天王山でしょうね。

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2020年10月25日

梨むくや甘き雫刃を垂るる

正岡子規(1867~1902)

梨が秋の季語。ありの実、洋梨、ラ・フランス、梨売、梨狩なども同意の季語です。
これまでに食べた梨の中で、一番おいしかったのは、やっぱりラ・フランスでしょうね。バラ科の落葉低木。摘花と人工授粉、袋掛けなどの手作業を経て、秋になるとみずみずしい梨が実ります。原産地は中国とも日本とも言われますが、奈良時代にはすでに果物として食べられていました。明治時代には赤梨と呼ばれる晩三吉、長十郎、青梨の二十世紀などが作られました。「ありの実」は「無しの実」を避けた言い方です。
この句では、見たそのままを写生しています。確かに梨をむけば甘い香りをした雫が刃を伝わってきますね。
作者まさおか・しきの紹介は、2005年1月20日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・核兵器禁止条約は、批准した国と地域が50か国となりました。来年1月に発効します。今後、実効性をどのように確保するかが課題となります。

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2020年10月24日

ざざ降りのまだおとろへずとろろ飯

鷲谷七菜子(1923~2018)

とろろ飯が秋の季語。とろろ汁、とろろ、薯汁、薯粥、麦とろ、蕎麦とろなども同意の季語です。
山地に自生する自然薯(じねんじょ)、山の芋、畑づくりのつくねいも、長芋などをおろし金でおろし、さらにすり鉢などですったものがとろろで、それに煮出し汁を加えたものがとろろ汁。栄養価が高く、食が進むのでよく知られていますね。汁には葱を散らしたり、青のりをかけたりします。麦飯にかけて食べるのが麦とろです。
この句では、とろろ飯を食べていると、ざざ降りの雨の音が
いつまでも続いている、と詠っています。とろろ飯とざざ降
今日は、霜降。24節気の一つ。秋も末、霜が降り始めます。
作者わしたに・ななこの紹介は、2006年3月9日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・スウェーデンのストックホルム国際平和研究所によると世界各国が保有している核弾頭の総数は今年1月時点で1万3400発、国別ではロシアが6375発、アメリカは6375発、中国は320発、フランスは290発、イギリスは215発、パキスタンの160発、インドの150発、イスラエルの90発。また北朝鮮は30発から40発といわれています。日本は唯一の被爆国、核兵器禁止条約に加盟すべきと思います。

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