[2005年01月30日]

俳句(2005-01-30)

地の涯に倖せありと来しが雪

細谷源二(1906~1970)

作者は、戦前、日中戦争から太平洋戦争に向かう時代の中に起きた新興俳句運動弾圧事件に巻き込まれ検挙され、2年余の獄中生活を送ります。
その後、終戦直前に北海道開拓移民団に加わり、期待に胸を膨らませて北海道へ渡ったものの、厳しい北の暮らしにおののく作者の思いが込められています。
涯(はて)なる北の大地に、幸せは見つかったのでしょうか。雪という白い悪魔に翻弄される開拓民の悲しみが伝わってきます。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2005年01月30日 09:19

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