[2005年02月17日]

俳句(2005-02-17)

永き日や欠伸うつして別れ行く

夏目漱石(1867~1916)

国民的作家、漱石先生の登場です。漱石は大学に入る前から、子規に俳句を教わり、気鬱を散じていたようです。いわゆる文士俳句ですが、物事を客観的に見通す眼に確かなものが感じられます。生涯に約二千五百句を作ったといわれています。
永き日が春の季語。暦の上では一番に日が長いのが夏至ですが、冬も終わり、春になると急に日の永くなったのが感じられるという俳句的な表現です。あくびは伝染するといわれますが、うつされた相手は誰にうつしたのでしょうね。
(出典:「新歳時記」河出文庫、1989年刊)

投稿者 m-staff : 2005年02月17日 08:25

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