[2005年05月14日]

俳句(2005-05-14)

葉ざくらや人に知られぬ昼あそび

永井荷風(1879~1959)

葉ざくらが夏の季語。
若葉寒が続いていますね。体調を崩さないようにしましょう。
ソメイヨシノなどは花が散りかける頃から葉が萌えはじめてみずみずしい若葉になります。また、桜が散って、いたるところに若葉の緑が濃くなる初夏のひとときに、普通の人にはどこやら紅灯の巷に繰り出すにしては、お日様の日がまぶしすぎます。そこは作家センセイ、家にいてもなにやら物憂い状態、それならこれから昼遊びに洒落のめそうという男の性みえみえの句です。葉ざくらのそよぎがまぶしく感じます。本当に季語の葉ざくらが効いていますね。
遊び人の荷風にして作れる句といえましょう。
作者ながい・かふうの紹介は、1月8日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2005年05月14日 07:55

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/mt/mt-tb.cgi/189