[2005年08月03日]

俳句(2005-08-03)

朝顔の紺のかなたの月日かな
石田波郷(1913~69)

朝顔は夏の季語。
ヒルガオ科の蔓性の1年草。東アジアの原産で、奈良時代に薬草として渡来しました。茎は左巻きで何にでも絡みついて伸びます。
夏の朝、朝顔の涼しそうな様子は格別ですが、昼にはしぼんでしまうはかなさがあります。
朝顔は、これまで古い歳時記では、秋の季語として掲載されていますが、現実には盛夏の花であり、秋になると色も形も見劣りすることは多くの俳人の指摘するところです。
この句では、紺色の朝顔の向こうに、過ぎし月日のはかなさを詠いこんでいます。1943年刊、句集「風切」に所収されています。
・作者の紹介は、2月13日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち」巴書林、1996年刊)

投稿者 m-staff : 2005年08月03日 08:04

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