[2005年08月11日]

俳句(2005-08-11)

あき風やしら木の弓に弦はらん

向井去来(1651~1704)

秋風が秋の季語。
しら木は、白く削ったままの塗り飾らぬ素の木のことです。
秋風の爽やかな日に、久しぶりに白木の弓に弦(つる)を張って、試してみようかという意味です。緊張の中にも、余計なものを除き秋の気配に調和して、武芸を好んだ作者らしい気品のある句になっています。
むかい・きょらいは、長崎に生れ、京都に住みました。各種の武芸や学識を修めて、堂上家に仕えましたが後に退き、蕉門に入りました。芭蕉をはじめ同門の人々から、尊信を受けて、「猿蓑」を編纂したことで知られています。
(出典:「近世俳句俳文集」岩波書店、1964年刊)

投稿者 m-staff : 2005年08月11日 07:38

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/mt/mt-tb.cgi/296