[2005年08月28日]

俳句(2005-08-28)

夢みて老いて色塗れば野菊である

永田耕衣(1900~98)

野菊が秋の季語。
野菊は、野に咲く菊の一般です。
嫁菜(よめな)、柚ヶ菊(ゆうがぎく)、野紺菊、山白菊(やましろぎく)、沢白菊(さわしろぎく)、関東嫁菜など多種類に渡っています。花の色は、薄紫、黄、白などでさりげなく秋の野山を彩ります。
野菊といえば、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」(1906年刊)、それを映画化した木下恵介監督の「野菊の如き君なりき」を思い出します。わたしの小さい頃は、クレヨンで花の絵を描くときに、どの花を見ても菊に見えました。作者も夢を見て、歳とって、そして野菊の咲いている墓に入りたいと思っているのでしょうか。
この句は、1964年刊の「悪霊」に所収されています。
・作者の紹介は、2月25日を参照。
(出典:「現代の俳句」講談社、1993年刊)

投稿者 m-staff : 2005年08月28日 07:45

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/mt/mt-tb.cgi/316