[2006年05月20日]

俳句(2006-05-20)

天界に待つ人増えて 沙羅の花

伊丹三樹彦

沙羅(しゃら)の花が夏の季語。夏椿、さるなめ、さんごな、あからぎなども同意の季語です。
つばき科の落葉高木。インドの沙羅双樹と、沙羅の木の赤褐色の膚や古い皮がはげたところの光沢が似ているので同じ名前がつきましたが、違う種類です。植物学では「夏つばき」と呼びます。仏教とかかわりの深い沙羅双樹と違うのですが、混同したのは、インドのこの木に対するわたしたち日本人の厚い想いがそうさせたのでしょう。天界にいるのは最早ひとではないのですが、いまのような少子化の日本では、将来この句のように天界で待っている日本人が増えてきそうですね。
作者いたみ・みきひこの紹介は、2005年1月25日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記」雄山閣、2003年刊)

投稿者 m-staff : 2006年05月20日 07:01

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