[2006年12月02日]

俳句(2006-12-02)

冬桜海に日の射すひとところ

岸田稚魚(1918~88)

冬桜が冬の季語。寒桜も同意です。
わたしの住んでいる一騎塚を散歩していて、ある御宅の庭で冬桜を見つけました。そこだけが光って見えました。
冬桜は、11月から1月にかけて咲く栽培種で、花は白、春の桜に比べるとおとなしめです。寒桜は、これとは別物で、山桜の変り種で、淡紅色の花を2月ごろに咲かせます。一般には、冬に咲く桜を冬桜、寒中に咲く桜を寒桜とすることが普通です。
この句の情景は、海の上で雲間から一箇所だけ冬の日が当たっているところがあるように、冬に咲く花の少ない中で桜だけが凛として咲いている、と詠っています。
作者きしだ・ちぎょの紹介は、2005年2月23日を参照。
(出典:「日本大歳時記」講談社、1982年刊)

投稿者 m-staff : 2006年12月02日 05:47

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